シミはできてしまってから、治すのは時間もお金もかかります。
まだシミがない方も、シミがある方もこれ以上増やさないためにも、世代別に取り入れやすいシミ対策をまとめました。
「シミがない肌を保つ事」イコール「肌も体も健康」という事です。
お子さんやお孫さんにも教えてあげましょう。
10代のシミ対策から読み進めて、取り入れられる習慣があれば、取り入れて美肌を目指しましょう。
年代が上がるごとにケアが増えていきます。順番に読み進めていただけると理解しやすいかと思います。
年代別によって、取り入れやすいシミ対策をまとめると以下のとおりです。
少し長いので、時間がない方は、まとめだけでもOKです。
[mokuji]【まとめ】年代別のシミ対策
シミ対策とは、
(1)主になるべく紫外線を浴びないようにすること。
(2)浴びた紫外線のダメージを体に残さないよう栄養面に気を付けること。です。
・ビタミンC、β-カロテン、ビタミンEが多く含まれている食事を心がける。
特に屋外で活動する日の前日から積極的に食べたほうがよい。
・貧血もシミの原因になるので、鉄分を多く含む食事をする。
特に赤身のお肉は鉄とタンパク質をお補えるのでおススメ。
・日焼け止めは、肌に優しい紫外線散乱剤のみを使用しているものをなるべく使用する。
こまめに塗り直すのが面倒な人はUVパウダーがおススメ!
・帽子、、日傘、アームカバー、サングラスなどで、紫外線を予防する。
・20代からビタミンC誘導体の美容液を取り入れる。
・30代から月1,2回の間隔でピーリングをする。
・40代から肝斑も出始めるので、「トラネキサム酸」配合の美容液やクリームを使用を検討してみる。
シミの対策はいつからしたらいいの?~年代別~
シミ対策は早ければ早い方よいです。
なぜなら、シミは今までの紫外線を浴びた量、食生活の積み重ねで、将来のシミのでき方に差がでてくるからです。
また、女性は妊娠、授乳、更年期など女性ホルモンのバランスによってもシミができやすくなるので注意が必要です。
こちらは別記事でまとめたいと思います。
10代のシミ対策(幼児~高校生まで)
第一に栄養。これから成長していくお子さんはバランスよい食生活が第一です。
そこをベースに、シミ対策(紫外線対策)としては、紫外線が強い夏場や屋外で遊ぶ日などはビタミンCを意識して取るようにしましょう。
何を食べたら、肌と健康にいいの?
ソラニンが含まれている柑橘類は夕方以降にとり、朝のフルーツはバナナやリンゴなどを食べるようにしましょう。
プチトマトもおすすめです。
まだ熟していない青いトマトにはソラニンに似た毒性のある「トマチン」が含まれています。熟した赤いトマトはほとんどトマチンはありません。
赤くなったトマトを食べましょう。
家庭菜園などしている方はお子さんが青いトマトを食べないよう注意してあげてください。
また、生理が始まったら、女の子は「鉄」の補給は今まで以上に意識してください。
また、男女問わずたくさん運動する人も「鉄」を多く摂るよう意識しましょう。
鉄と言えば、ホウレンソウやひじきを思い浮かべる方もいると思いますが、植物性の「非ヘム鉄」より、赤身のお肉や魚介類などに含まれている「ヘム鉄」の方が体への吸収率が高いです。
生理が始まった女子、運動をたくさんする女子男子は積極的に赤身のお肉を食べて、「鉄」と「タンパク質」を摂取しましょう。
10代のスキンケアで気を付けること
第一に肌の保湿です。肌が乾燥していると、バリア機能が低下します。
紫外線にも弱くなりますし、その他の皮膚疾患にもかかりやすくなります。お風呂上がりに保湿剤を塗る習慣をつけるようにしましょう。
また、日常の生活では、タオルで顔や体を拭く時は、こすらず、優しく押し当てるように拭く事を子供の時から習慣づけしておきましょう。
大人になって、身についた習慣を変えるのは難しくなってきますし、早ければ早い方が肌に負担がかからずにすみます。
紫外線対策として、帽子をかぶること。紫外線は目にも悪いので、屋外で長く過ごす時は帽子をかぶるようにしましょう。
【参考】紫外線について
正しい洗顔方法を身につける。ニキビもでてきますし、これから先、毎日顔を洗うので、正しいやり方を身につけておきましょう。
【参考】正しい洗顔について
日焼け止めクリームは上手に選ばないと肌に負担をかける場合があります。
日焼け止めは肌に優しい紫外線散乱剤のみを使用している「ノンケミカル」、「紫外線吸収剤不使用」「紫外線吸収剤無配合」、「紫外線吸収剤フリー」、「ノンケミカルサンスクリーン」と表示されているものを選びましょう。
また、クレンジング剤は刺激が強いので、石鹸で落とせるものを選びましょう。
【参考】日焼け止めについて
ウォータープルーフのものは一般的に刺激が強いので、汗をたくさんかく時や、海などで使用するなど使い分けをしましょう。
そして、最後に日焼け止めはこまめに塗り直すのがポイントです。
【裏技】日焼け止めで手がベトベトするのが嫌な方はこれ!
お子さんと外出先で、クリームの塗り直しって、手もベトベトするから嫌だと思う方はUVパウダーを使うとよいです。
パフ(スポンジ)を使うので、手がベトベトしません。金属アレルギーでなければ、ミネラルUVパウダーも石鹸で落とせて、スキンケア成分も入っているのでよいと思います。
20代のシミ対策
20代になると、就職したり、一人暮らしを始めたりと、10代と生活スタイルが変わっているのではないでしょうか?
一般的に10代の頃より、自分のために使えるお金も増えていますし、社会人になってメイクにも力を入れたい年頃です。
また、これから出産・育児に耐えられる体づくりをしていた方がよい時期です。
ビタミンCは美肌の救世主!βカロテンも忘れずに
ストレスが溜まっている時や屋外でより日光に当たる時は、ビタミンCを多く取るように意識しましょう。
ストレスが多い時もビタミンCの消費が増えます。また紫外線から肌を守るため、より多くのビタミンCが必要です。
ビタミン剤を上手に活用しましょう。
食事からしっかり栄養をとるのが理想です。
しかし、ドラッグストアなどにビタミンCの「第三類医薬品」と称されているビタミン剤も1,000円前後で販売されていますので、常備しておいて、必要な時に飲むなどしてもよいと思います。
ビタミンCはシミ予防だけでなく、ニキビ痕などの色素沈着にも効果があります。
ポイントは海や山、スポーツ観戦の屋外のレジャーの3日前~翌朝まで、ビタミンC剤を適量飲んでおくことです。
その他、緑黄色野菜も多く食べるようにしましょう。
緑黄色野菜はβ-カロテンが多く含まれており、体内で必要に応じてビタミンAとなり、ビタミンCとともに、紫外線から肌を守ってくれます。
一人暮らしを始めたり、飲み会などで夜遅くなったりと食生活も不規則になりがちです。
まだ、若いので多少の無理もできますが、賢くビタミン剤なども使用して補いましょう。
シミ対策には食生活を気をつける事も必要
バランスよい食生活を心がけるのは前提として、特に女性は「鉄」をとるようにしましょう。
妊娠、出産、育児の時、健康体の人でも体力的にキツイのに、すでに貧血ならキツイの倍増です。
生まれてくる赤ちゃんのためにもママが元気の方がいいです。
まだ、イメージが湧かないかもしれませんが、自分と新しくできる家族のためにも自分の体を大切にしましょう。
[chat] 管理人ことアラフォーママが、もし娘たちがその年齢になったら、絶対言うと思います。自分の体を大切にして下さいね![/chat]
ひとり暮らしでも、面倒くさがり屋さんも続けられる肌にいい食べ物は「プチトマト」です。
皮をむく手間もなく、洗ってお口にポイポイと入れれるあの手軽さは重宝です。
「ビタミンC」と抗酸化作用があり老化を防ぐ「リコピン」も含まれています。
また、10代の項目でも挙げた「鉄」の補給のため、赤身のお肉も意識して食べましょう。
うっかり日焼けに注意
室内にいても窓からの日光で日焼けするので、家にいるときでも、日焼け止めはつけておきましょう。
紫外線にはUV-A、UV-Bがあります。UV.-Aは冬も曇りの日も降り注いでいます。
UV-Aは窓ガラスも通り抜けるので、窓近くにいると室内でも日焼けするのです。
うっかり日焼けの体験談
20代からやっておいた方がいいシミ対策〜スキンケア編〜
ビタミンC誘導体の美容液やクリームをひとつ取り入れる。
まだ、シミというより、ニキビだったり、毛穴など他の悩みをもつ方が多いかもしれません。
ビタミンCはシミだけでなく、ニキビ痕や傷あとなどの色素沈着を改善します。
一度はルースパウダー(粉おしろい)かUVパウダーでお化粧直しをする。
日焼け止めはこまめに塗り直すのが出来ない方はそれだけはしておきましょう。
最近はコンパクトケースで携帯にも便利なUVパウダーもあるので、化粧直しと日焼け対策が同時にできる便利なものもあります。
【体験談】20代にやっておいて良かったことは永久脱毛
それは永久脱毛です。私は毛深かったので、脇、足、手、背中、お腹、顔では鼻の下の毛をレーザー脱毛をしました。
10年以上も前なので、今よりも価格も高く、定期的に何度も通わないといけなかったのですが、一人暮らしで社会人なので多少お金にも余裕があったので、特に苦にならず通うことができました。
今も何本か毛が生えてきますが、ほとんど気になりません。
もし20代で脱毛していなかったら、妊娠中の健診も気が重いし、子育て中はムダ毛処理もする気も時間もないと悩んでいたと思います。
シミ対策の面でも良かったのは、ムダ毛処理をする時、よくカミソリを使用していたので、これを毎日やっていては肌に負担がかかったと思います。
それによってシミがさらにできやすくなっていたかもしれません。
見た目もキレイで、ムダ毛処理の時間もなくなり、当然処理後の肌荒れもないので、20代の時にやっててよかったと思います。
20代後半のシミ対策
ビタミンCの美容液だけでなく、化粧水なども美白ラインにかえた方がよいでしょう。
なぜなら、化粧品は予防に一番効果を発揮するからです。まだシミがない今から美白化粧品を使っておくと、将来のシミ予備軍が表にでるのを防いでくれるでしょう。
できれば、上記の事に気を付けながら、手の甲のケアもしましょう。一度できてしまうと、手の甲や体のシミは顔のシミより、治療に時間もかかります。
顔のスキンケアのついてに、顔。首に加え、手の甲にもついて化粧水やクリームなどを塗るなど、若い時から習慣にするとよいでしょう。
運転中はアームカバーをするのを忘れないようにしましょう。
30代のシミ対策
若いころに浴びた紫外線の量や肌への悪習慣が、30代になると肌に現れてくる頃です。
30代になって、「シミが出てきた」「ハリがない」など老化のサインが現れやすくなってきます。
30代から追加で取り入れた方がよいお手入れは?
自宅でのピーリングを取り入れてみる。
30代になるとターンオーバーが遅くなってきます。
肌の調子をみながら、1〜2週間に一度、ピーリングすると、古い角質がとれ、化粧品の美容成分が浸透しやすくなります。
自宅用の軽めのピーリング用の洗顔はドラッグストアなどですぐに手に入ります。
ご自分にあったピーリング剤をみつけ、月1~2回程度やってみてはいかがでしょうか?
20代と同様、ビタミンCの美容液、美白化粧品を使い、また疲れた時や、屋外での作業が多い日の前日からビタミンCが入ったビタミン剤などを飲んで、体の中から予防するようにしておきましょう。
40代のシミ対策~更年期を意識しよう~
40代からは、女性ホルモンのバランスが影響し始めてきます。
これまでのケアに加えて、体の中からのケアが重要になってきます。そろそろ更年期にあたる年齢にもなってきました。
外側だけでなく、内側からのケアに重点をおいていきましょう。
更年期はいつから?
更年期は閉経前後の各5年間です。日本人女性の平均閉経は50歳なので、標準的に45歳から55歳が更年期となります。
シミ対策プラス更年期症状の予防をとりいれる。
ビタミンCに加え、ビタミンEを意識してとる。
ビタミンEは血行を良くし、ホルモンバランスを整えます。
オリーブオイル、アーモンドなどのナッツ類、大豆が多く含まれています。
ビタミンC、Eのビタミン製剤を服用する場合は摂取量を守りましょう。
納豆、味噌、豆腐、豆乳などイソフラボンが多く含まれている食品を意識して食べましょう。
若い頃から食べてもいいのですが、今までそんなに気にしていない方は、来るべき更年期障害の予防のためにも食べる習慣をつけておきましょう。
そもそも鉄分は足りていますか?
いくら血行を良くしても、流れる血液が薄かったら効果半減です。貧血にならないよう気をつけて下さい。
更年期症状が酷い方は我慢しないで病院に行きましょう。
その時は漢方を取り扱っている婦人科の方が治療の選択肢が広がります。
肝斑が出始める頃です。
肝斑の知識と治療法を知っておきましょう。
肝斑にはトラネキサム酸の内服薬が有効ですが、「そこまではちょっと・・・」と思っている方は、予防のためにも美白成分がビタミンCの美容液だけでなく、class=”huto”>「トラネキサム酸」配合の美容液やクリームを使用するようにしておきましょう。
※化粧品の成分で「トラネキサム酸」とか「m-トラネキサム酸」と表示されていいますが、特に明確な違いはありませんでした。
同じようなものと思ってください。【参考】肝斑について
50代のシミ対策
40代後半にからの更年期や肝斑がまだ残っている世代です。
何もしないとシミもできやすくなるし、シワやたるみも気になる年齢です。
今までの年代の美肌になる習慣にプラスして、シワ、たるみ予防も取り入れていきましょう。
50代向けの化粧品を使うあれこれ迷うより、その年代にあったラインの化粧品を使用した方が賢明です。
メーカーも50代の肌を研究して商品を開発しています。
[chat]
餅は餅屋ですね。
[/chat]
ほうれい線が気になる方、疲れやすい方はこれやってみて
「あいうべ体操」です。
一日30回、声を出さなくてもいいので、
「あ・い・う・べ」
と口を大きく開けて言ってみてください。
小学校や矯正歯科でもこの体操を取り入れています。
「あいうべ体操」は鼻呼吸を促し病気になりにくくなるだけでなく、口と舌の筋肉が鍛えられ、ほうれい線の予防にもなります。
60代、70代からのシミ対策
60代は更年期の不安定な時期を通り越しましたが、今度は老いと向き合っていかねばなりません。
シミ、しわが老け顔に見せてしまうので、引き続き前の世代であげたシミ対策等をしましょう。
50代と同じくその年代用に作られた化粧品を使用するのがよいです。
また、栄養面では、鉄、タンパク質、カルシウム、ビタミンC、Eをしっかりとる食事、そして、ストレスを溜めない生活、運動を心がけ、生活を楽しみましょう。
【参考サイト、書籍】
資生堂シミ予防研究のすべてを公開 資生堂シミ予防研究所
https://www.shiseido.co.jp/haku/laboratory/dictionary/8.html
『きれいな肌をつくるなら赤いお肉を食べなさい』(柴 亜伊子 (株)青春出版社 2017年4月5日)