すでにシミやシワができてしまった人もこれ以上、できてしまわないために、ちょっと自分のケアを見直してみませんか?始めは小さな一歩かもしれませんが、半年後、1年後、10年後に大きな差がつくはず。
ここでは、洗顔の基本と美容について研究されている方たちの洗顔法を紹介とその共通する洗顔の原則をお伝えします。
[mokuji]正しい洗顔の大切な一つのポイント
【洗顔の大切なポイント】
「汚れや角質をしっかり落とす」と「肌を傷めず必要なものは残す」のバランスを上手くとることです。
上のイラストを見るとイメージしやすいと思います。
この2つの違う事を上手にやらなければならないのです。
そのためにいろいろな洗顔方法があると思いましょう。
そして、自分の肌をよく観察して、角質が溜まり勝ちならピーリングを取り入れるや、乾燥しすぎているなら、朝は水だけで洗うなど、肌の調子に合わせて洗顔方法を変えていきましょう。
ゴシゴシ洗顔と誤ったお手入れで姉妹に差が出てしまった
私が以前、シミ取りのため、レーザー治療を受けた際、先生が「よく顔に触れる人がシミができやすい。その人の日頃の習慣の積み重ねで肌ができている。」と仰ってました。
私は、鼻炎もちなので、鼻をかむために必然的によく顔を触ってしまいます。
私の3つ年上の姉は実はシミがないのです。
姉は出産経験がないので一概に比べることはできませんが、鼻炎持ちでないし、顔もあまり触らないし、お手入れもじっくり時間をかけて丁寧にしています。
化粧水などコットンでやさしく丁寧に肌に触れしっかり浸透させています。メイクよりスキンケアに時間をかけてます。
一方、私は子育てとフルタイムの仕事で忙しく、早く終わらせたいので、オールインワンジェルを使用したり、手でパシャパシャとつけて終わりです。
姉が「これではだめよ!だから、こんな大きなシミができたのよ。」とやり方を教えてくれましたが、忙しくて気持ちがせわしいので、ついついゴシゴシと力が入ってしまいます。
今回、姉と私の違いに改めて気づき、肌と向き合う事をしてなかったと反省の意味もあり、洗顔について、いろいろ調べてまとめてみることにしました。
美肌ってどんな肌のこと?
美肌とはどんな状態?
①肌に潤いがあり、②血行がよく透明感があり、③ハリと弾力がある状態です。
上記の状態を目標にすると、シミやシワのない、キメの細かい(毛穴が目立たない)モチモチ、ツヤツヤな肌になります。
本を数冊読んでみました。やり方に多少違いはありますが、共通する原則がありました。
正しい洗顔が大切ということです。
結論としてまとめたので、その共通する原則だけでも自分の日頃の習慣として取り入れていけたら、5年、10年と差が出てくるのではと思います。
毎日、1~2回はやる洗顔。正しい習慣を取り入れて、綺麗な肌を目指しましょう。
正しい洗顔と日頃の肌の扱い方が大事です。これがすべての基本です。
[chat] 洗顔って、つい簡単に考えるけど大切なんですね。私は正直、テキトーにやってました。[/chat]
よく洗顔が基本と言うけどなぜ?正しい洗顔が必要な理由は?
(1)肌が硬くなっていて、毛穴に皮脂が詰まっていたら、化粧品の有効成分が、浸透しにくくて効果が半減するから。
(2)洗顔が上手ならば、正しいターンオーバーの周期(理想は28日)を助けることができ、その人の本来の肌の美しさが保たれる。
[chat]
シミの原因のひとつははターンオーバーの乱れと聞いたこ事があるような・・・
ターンオーバーの乱れは、ざっくりいうと老化現象。すべての肌の悩みに当てはまるらしいよ。こわ~
[/chat] 結論としては、「汚れや古い角質は落としながらも、肌に必要なものは残す」ことが、理想的な洗顔です。
ただこの加減が難しいのです。力を入れてゴシゴシ落とすと皮膚を傷めるし、かと言って、クレンジングや洗顔を怠ったり、力が弱すぎて、汚れが落ちてなければ、皮膚が生まれ変わるのが遅れて、表面が固くなり、くすんだり炎症が起きたり、化粧水なども浸透しなくなります。
今回、「資生堂式」「佐伯チズ式」「米澤式」「皮膚科医の吉木伸子氏」の洗顔方法や考え方を調べてみましたが、やり方が違うので、何を信じたらいいのかわからないと混乱すると思います。
しかし、結局は丁度よい加減を伝えるためにこうしたら効果的だということ教えているだけです。
何か一つのやり方を極めるのが効果的かもしれませんが、それにはある程度、費用や時間や意気込みが必要となってきます。
ご自分の使っているクレンジング料、洗顔料、ライフスタイルに合わせて、「汚れや古い角質は落としながらも、肌に必要なものは残す」にはどうしたらいいのかを考えながら、取り入れていけばいいのではないでしょうか?
[chat] 要は美味しいお味噌汁を作るには、赤みそでも白みそでも合わせみそでもいい。目的は美味しい味噌汁を作ることだから、目的が赤みそのお味噌汁を作ることではないというわけ、かな?わかったような、わからないような・・・ ママ、もう少しいい例えがほしいな
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美容家たちの洗顔方法を4つ紹介
ここでは、いろいろな方法をご紹介します。
資生堂式
クレンジングについて
クレンジングはファンデーションや日焼け止めなどの人工的な汚れを落とすのが目的。
本来は、お使いのメイクによってクレンジング料を選ぶのがよい。
一般的なクレンジング料の強さは
強い:「オイル > クリーム > リキッド > ジェル > シートタイプ > ミルク > ローション」:弱い
・パウダリーファンデーションなら、クレンジング料はジェルやミルクがよい。
・リキッドやクリームファンデーションなら、クレンジング料はオイルやクリームがよい。
・アイメークは専用のリムーバーでコットンや綿棒などを使い、擦らず落とす。リムーバーは乳化タイプより2層タイプの方が洗浄力が強い。
洗顔について
・朝、夜も洗顔料を使って洗う。(朝も寝ている間に汗や皮脂がでているから。)
・洗顔料は1分以上かけて、しっかり泡立てる。出来れば、手で泡立てられる方がいい。
なぜなら、泡立てネットより、目の細かなしっかりした泡ができるから。出来なければ、泡立てネットでもOK!
・すすぎはぬるま湯で行う。
・オイリー肌、ニキビ肌の人でも洗顔は1日3回以内、それ以上は肌のバリア機能が低下して逆効果になる。
・拭くときは、タオルで軽く押さえるように優しく拭く。ここ大事! 拭き方ひとつで、肌の保水量が変わってくると、データがありました。
佐伯チズさんの提唱するやり方
佐伯チズさんはテレビにもよく出られていたので、ご存知の方も多いはず。佐伯さんのお肌をみると説得力があります。
・普段はクレンジング料だけ使いメイク落とし、水で流すだけで、石鹸洗顔を使わない。
・少し汚れが溜まってきたらスクラブで角質のケアをする。そして、2週間に1度はホワイトニングパックをする。
イメージ:お湯呑みの茶渋のイメージだそうです。普段は他の食器と一緒に洗ってますが、少し茶渋がついて来たらクレンザーで洗う。それでも茶渋がしっかりついてきたら、漂白剤で付け置き洗いする。
米澤式
「米澤式健顔」を提唱し、銀座で米澤式サロンを経営され、多くの著書もある米澤房昭氏の洗顔方法です。米澤式は効果な化粧品を使うのではなく、クレンジングと洗顔に力を入れている方法です。
化粧品のラインもひと種類しかなく、15分かけて行うクレンジングと洗顔が「米澤式健顔」の神髄です。
米澤式は、「与えるケア」でなく「落とすケア」に重点をおき、クレンジングと洗顔のダブル洗顔行います。
上記2つの洗顔方法や一般的に言われている洗顔方法とは少し違いますから、米澤式を試すなら、オリジナル化粧品を使用し、米澤式のサロンやホームページ、本などで、その方法を学んでからされてください。
ここでご紹介したのは、クレンジングと洗顔がどれほど大事なことかをお伝えしたかったからです。
米澤式健顔のサロンのHPを拝見すると、透明感のある肌の女性がたくさんでてきます。
アトピーなどの肌荒れに悩まされていた肌が、クレンジングと洗顔で、こんなに綺麗になるのかと思うと、いかに日頃のクレンジングや洗顔が大事かをより理解できるのではないでしょうか?
「米澤式健顔」について簡単にまとめると、クレンジングと洗顔で自然の代謝を助け肌本来の力を呼び起こすことに力を注いでいます。
弱アルカリ性のクレンジング剤を使用し、小鳥に触れるような力で15分かけてマッサージをし、ぬるま湯ですすぎ、同じく弱アルカリ性の洗顔料で顔で泡立てるように素早く洗顔するものです。ここが一般的的に正しいとされてりる洗顔法と異なります。
理屈としては、汚れが落ちるのは泡になる瞬間だから、洗顔料をしっかり泡立てて洗うのではなく顔で泡立てるのだそうです。
イメージ:ご飯粒などついた食器は洗う前に水を張ったたらいに食器を付けておくと、汚れがスルッと落ちます。そのたらいに付け置きしている時間か15分のマッサージです。
カリスマ皮膚科医 吉木 伸子氏の洗顔法
クレンジングについて
・ファンデーションなどの油性の汚れは、石鹸や洗顔料だけでは落とせないので、洗顔の前にメイク落としでのクレンジングが必要。
・メイク落としは「洗い流せるクリームタイプ」か「乳化した白いジェルタイプ」のものがメーカーにもよるが比較的肌に優しい。
・メイク落としは界面活性剤が含まれており、肌に負担がかかりやすいので、「Tゾーン」→「Uゾーン」→「目元、口元」の順になじませ40秒くらいで終わらせる。こすらず優しく撫でるように。次に洗顔があるから6割くらいメイクが落とせていたらよい。
・メイク落としの量はゴルフボール1個分くらい。少ないとかえって肌を傷める。肌への摩擦はシミの原因になる。
・すすぎはぬるま湯(36~37℃)で、手でこすらず、ぬるま湯に顔をついる感じで洗う。シャワーでかけてもよい。
・タオルでゴシゴシ拭かない。やわらかいタオルで肌を軽く押さえる感じ。
マスカラやアイライナーを付けている場合
・目元のメイク(アイライナーやマスカラ)は薬局で売っているオリーブオイル(スキンケア用のオリーブオイル)をコットンの裏側までしみるくらいたっぷりとつけ、1分間、目元にのせておく。
コットンでまつ毛をはさみ、軽くふき取る。完全に落ちなくてもその後のクレンジングで落とすのでよい。とにかく、肌への摩擦がシミへの原因になるので、どの作業でもゴシゴシこするのは厳禁です。
洗顔について
・余計な油分が含まれていないので、固形石けんがよい。
・朝、晩の2回の洗顔で肌の汚れを落とす。
・しっかり泡立てて、泡で肌を洗う。摩擦はシミの原因!Tゾーンもこすらない、泡で洗って足りなければ、その部分だけ泡をつけ直して洗う。
・「Tゾーン」→「Uゾーン」→「目元、口元」の順に洗い2分間で終わらせる。
・すすぎと拭く作業はクレンジングと同じ。
まとめ
様々洗顔方法がありますが、共通する鉄則をまとめてみると以下のとおりです。
その前に、大事なことは、人によって肌の体質の状態もライフスタイルが違うので、自分の肌に合うようアレンジしなかればなりません。
例えば、乾燥肌になって、皮がむけてきた人は、しばらくは朝の洗顔が水洗いだけでもいいです。洗いすぎているサインです。
逆に、優しく泡で洗って、Tゾーンの汚れが落ちていないようならば、そこは再度、泡で2度洗いしてもいいのです。
洗顔の目的は「汚れや古い角質は落としながらも、肌に必要なものは残す」です。ご自分の肌と日々会話しながら、その時の肌の状態でアレンジしながらしましょう。
洗顔の3つの鉄則
肌に摩擦は厳禁!でも、汚れと余分な角質はしっかり落とすべし!
シミに大敵なものは摩擦
(1)クレンジングや洗顔で顔に触れる時は優しくフワッと触れること。ヒナを手のひらで抱えるようにそっと優しく洗うこと。こすらないために、メイク落としは適量(ケチらない)、洗顔は泡で洗う感じ。
(2)すすぎはぬるま湯(36~37℃)で手でこすらず洗う。
(3)タオルで拭く時もこすらず、ふわっと押し当てるように。
補足ですが、洗顔やクレンジングを始める前に手を洗いましょう。泡立ちや汚れ落ちに影響します。
簡単な事のようで、無意識にしている癖もあるので、シミに摩擦は大敵と言うことが、色々調べていくとわかってきたので、とにかくこれだけでも習慣にしてみようと思いました。
[chat]これを知ってから、娘たちが洗顔後、タオルでコシゴシ擦っていたので、「優しく拭かないと、お母さんみたいに将来シミになるよ。」と思わず言ってしまいました。ママみたいにシミができないように気をつけまーす。
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次回は「ピーリング」についてお伝えしようと思います。調べてみると、正しくピーリングを行えれば、かなりお肌が綺麗になることがわかりました。
効果が高い分、正しくしないと、かえってお肌を傷めてしまいます。しっかり、マスターしましょう。
[chat] 私はピーリングって、肌が薄くなって良くないと思ってました。だからクリニックでやるものだと思ってましたが、自宅でもできるなんていいですね。[/chat]
【検証】どうしてぬるま湯で洗顔しなきゃいけないの?
お湯で洗った場合と水で洗った場合の水分蒸発量を測ってみよう
お風呂と時にクレンジングや洗顔をする方も多いはず。私もそうです。
ただお湯(41℃前後)で顔を洗うと、その後の水分蒸発の仕方も違ってきます。最後は顔をぬるま湯や水で洗った方がよさそうです。
それに気づいたのは、お茶碗を水で洗った時と、お湯で洗った時の油汚れの落ち方や、その後の乾き方に違いがあると思ったからです。
お湯で洗った食器はすぐに水が蒸発して、食器の表面がサラサラになります。一方、水で洗った方は、全体的に表面にしっとりと水分を含んだ触り心地がします。
食器洗いは毎日しているので、その違いに気づいた方も多いのではないのでしょうか?夏場はそこまで気づかなくても、乾燥した冬場はよくわかります。
食器洗いをしていると、感覚的にわかる事ですが、実際のところどうなのか、素人実験ですがやってみました。
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お茶碗はお湯で洗ってカラッと乾いてほしいので、よくお湯で洗いますが、お顔は潤ってほしいですよね。
[/chat]
5分経った後の画像
水ですすいだお茶碗の表面を触ると全体的に水分がついている感じでした。
お湯ですすいだお茶碗は、カラッとしている感じでした。
10分後
先ほどのお茶碗に残っていた水を取り出してみました。
実験日は9月末で、まだ乾燥している時期ではないですし、素人の実験でちょっとわかりにくいところもあったと思いますが、表面の蒸発スピードが違うことがおわかりいただけたのではないでしょうか?
本当かなと思ったら、ご自分でも冬の季節にお湯で洗った食器と、一つだけ最後に水で表面を冷やした食器を数分後に触り比べてみてると、表面の感触の違いに気付くと思います。
私はこの実験をしてから、お風呂で洗顔した後は顔を冷やすため必ず最後は水で顔を洗うようになりました。洗顔の鉄則のとおり、洗顔はぬるま湯で洗うようにしましょう。
参考文献
・『資生堂 本気の美容事典 スキンケア&メーク』(資生堂ビューティークリエーション研究センター監修 資生堂ビューティートップスペシャリスト西島 悦ほか Gakken 2014.3.18 第1刷発行)
・『カリスマ皮膚科医吉木伸子が伝授! 新版 今さら聞けない スキンケアの正解』(吉木 伸子 主婦の友社 平成27年7月10日発行)
・『佐伯チズの頼るな化粧品!顔を洗うのをおやめなさい! 』(佐伯チズ 講談社の実用BOOK 2003年7月11日発行)
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