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シミ取りのレーザーで失敗しないために知っておきたい肝斑のこと

シミ治療で失敗の一つは肝斑にレーザーを当てたこと

肝斑は、「レーザー」や「肝斑モードでないフォト」を当てると悪化します。

他のシミと少し治療法が違うので、シミ治療に皮膚科や、または肌を美しくしようと思いエステに行って、肝斑を見落とすと、かえって悪化したというトラブルを招きかねません。

医師やエステシャンも方もプロなので、シミの種類を判断して施術してくれますが、まれに判断を誤ることもない事もないので、知識として知っておいた方がよいと思い記事にしました。

シミ治療でのシミの種類の見極めが、その後の治療の成功、失敗を左右します。

もし、施術してかえってシミが濃くなったなどトラブルがあった場合、肝斑も自分の肌にあるのではと考えて、別の皮膚科にセカンドオピニオンにかかるなど、悪化を予防することができます。

※ここでいうシミは、加齢によるシミで一番多いタイプの老人性色素斑(日光黒子)のことを指してます。

シミ治療に失敗しないための受診の仕方

(1)自分の顔を観察:肝斑らしきものがあるかどうか

(2)病院で受診する場合、先生に自分のシミの種類は何かを確認

(3)肝斑というワードが出てこない

(4)「このシミは肝斑でないのか?」と尋ねる

(5)納得いく答えが返ってきたら、治療を任せる

(6)納得いかなければ、とりあえず、その日は治療を見送る

(7)別の医院で受診してみる

[chat] シミがかえって濃くなって後悔するのは自分です。勇気を持って質問したり、治療をその日は辞めるなどの慎重にしましょう。急がば回れです。
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肝斑とは、どんなシミ?

【肝斑の特徴】

(1)30代~50代の女性に多く現れる。
※妊娠中やピルを服用した時や更年期の人や婦人科の病気がある時も、肝斑がでることがある。
※閉経を迎えた60代からは肝斑がでることは少なく、肝斑が薄くなったり、消えることがある。
※男性の肝斑の報告がほとんどない。まれに色黒の男性に肝斑ができることがある。

(2)左右対称にモヤっと出てくるシミ。厳密に左右対称ではなく左右多少ずれて肝斑ができることとある。

(3)出来る場所は、「頬骨あたり」が多い。「鼻の下」や「額から鼻すじ」や「まゆ毛の上」などにできることもある。

(4)目の近くを避けてシミができるので、まぶたなどにはできない。目の下周辺から地図のようにベタっとできてしまう。

(5)色は薄い茶色や濃い茶色や灰色など。

肝斑と間違えてやすいシミ:後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

肝斑と間違えやすいシミに、「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)」というアザがあります。

別名、「後天性両側性太田母斑様色素斑(こうてんせいりょうそくせいおおたぼはんようしきそはん)」とも言います。

※ADMは「acquired dermal melanocytosis」の略称です。

ADM は、シミではなくアザの一種です。

肝斑とちがって、ADM はレーザーでないと消えません。

見た目は似てても、構造が違います。シミは肌の表面近くにできてますが、ADMは肌の奥深くにできるものです。

・肝斑と似ているところ
→ ADMも左右対称にある。

→ 女性に多い。

・肝斑とADMの見分け方
→ ADMの色は「灰褐色」や「青み」や「茶褐色」などが多い。
肝斑は薄い茶色や濃い茶色や灰色など。

→ ADMは思春期前後から出始めて、年齢とともに濃くなる。
肝斑は、30代から出始めて、60代には薄くなる。

→ ADMは季節(紫外線の影響)で濃淡がかわらない。
肝斑は紫外線が強い夏に濃くなり、冬には薄くなる傾向がある。

ADM だけでなく、肝斑とソバカスが一緒にあったり、薄い肝斑の上に老人性色素斑ができたりと複数のシミが混在する場合があります。

その場合は皮膚科医に相談してみましょう。

【体験談】お医者さんってスゴイ!

以前、足の小指の爪に、縦にスーッと線のようなシミがありました。

これは、皮膚ガンのことがあるって聞いた事があったので、ネットで画像を検索すると、似たようなシミの画像がたくさんでてきました。

心配になり、皮膚科にいきました。

若い女医さんが、ひとめ見て、「大丈夫ですよ。皮膚ガンでありません。どこかにぶつけたのでしょう。」と言われました。

その時は安心しましたが、2か月経っても治らない。「やっぱり皮膚ガンではないか・・・」

そして、別の皮膚科に行きました。今度はベテランのおじいちゃん先生です。

ひとめ見て、「皮膚ガンでないですよ。ネットで調べて心配になったんでしょう。シロウトには同じに見えても、医者は皮膚ガンがどんなものか知っているから、見たらすぐにわかりますよ。」と。

数か月後、そのシミが消えていました。医師の言う通り、皮膚ガンでなかったのです。

ネットで調べても、シロウトには限界があるんだなと改めて思いました。やはり経験に基づくものも大切です。

知識として知っておくのも大切ですが、シミに関しても自己判断せずに、変だなと思ったらお医者さんに診てもらうのが大切だと思いました。

肝斑を消す方法

肝斑の治療や改善にはいくつかの方法があります。

他のシミと違う特徴は、内服薬(トラネキサム酸)があることです。

一般的に皮膚科では、肝斑を内服薬と塗り薬で治療して、それで効果があまりでなかった人に対して、レーザートーニング、ピーリング、イオン導入などをする流れになっています。

肝斑の内服薬

トラネキサム酸が有効です。肝斑なら2か月の服用で効果があります。

その後、もし再発してしまったら、服用後から2か月以上の間隔があいていることを条件に、また服用を再開するという流れです。

市販薬:トランシーノの場合

トラネキサム酸の内服薬が肝斑には有効とされています。

トラネキサム酸は風邪薬などにも含まれてる炎症を抑える作用や止血剤としても使用されています。

第1類医薬品のトランシーノなどで、病院に行かないで、治療もできるようになりした。

服用法をざっくり言うと、自分でシミの特徴をみて肝斑と思ったら、まずは1月間服用してみる。

薄くなっているなら継続してもう一月間飲む。それで終了です。

始めの一か月間で薄くならないのなら、肝斑でない可能性が高いから飲んでも意味がありません。

継続して飲む期間は2か月間のみです。

2か月で終了するか、2か月以上服用を休んで再開する必要があります。

参考価格:トランシーノ1月分は3,400円(税抜き)、2か月分は6,300円(税抜き)

皮膚科での治療

診察料などがかかりますが、市販薬より高濃度のトラネキサム酸が処方できるので、効果は高いです。

また、保険が効く場合と保険適用外の場合があります。

薬は2か月分で2,000円~6,000円と病院によって違います。

ただ、医師に肝斑かどうか診察してもらえるので、いくつかのシミが合わさって顔に広がっている場合は医師に一度診てもらった方がよいでしょう。

皮膚科では一般的にトラネキサム酸の薬を飲みながら、ハイドロキノン、トレチノイン、ビタミンC誘導体の塗り薬と一緒に治療することが多く、より効果が望めます。

肝斑の治療でトラネキサム酸を服用する時の注意点と服用できない人

風邪薬などの他の薬を同時に飲まない。

別の薬を飲む場合は、その時はトラネキサム酸を飲むのを休む。

トラネキサム酸をは止血剤としても使用されているので、血栓症(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎など)の人やそれらの病気になったことがある人も服用できません。

その他、妊娠中、授乳中、55歳以上の方も服用しない又は医師に相談する必要があります。

肝斑の治療は保険適用になるの?

美容皮膚科では保険適用外です。皮膚科ではケースバイケースです。

処方される薬が一部は保険適用で、その他は適用外だったりする場合もあります。

保険適用の基本的な考え方としては、保険適用になる場合は病気の治療目的で、適用外になるものは美容目的と健康増進のためです。

例えば、そのシミが将来に悪性のものに変化する恐れがあるなど、治療しない場合に別の病気に変化するおそれがある場合などや、ホルモンのバランスが崩れ別の症状もある場合など保険が適用されることがあります。

そうでなく、単に美容目的で、肝斑を消したいという場合は保険適用外と考えましょう。

肝斑の原因と自分でできる3つの予防法

肝斑の原因は、「女性ホルモン」と「紫外線」、「タオルなどでこすったりするなどの摩擦」、「ストレス」が挙げられます。

詳しいメカニズムはわかっていませんが、女性ホルモンのバランスが大きく影響していると言われてます。

自分でできる肝斑の予防法

(1)まだ肝斑がない方もある方も美白成分が含まれている美容液などを日頃から取り入れておきましょう。

化粧品の美白成分は肝斑の予防効果もあります。

美白有効成分が含まれている美容液を日頃のお手入れに取り入れるだけでも1年後2年後と差がでてきます。
美白成分の記事について

(2)紫外線対策をしっかりと
季節に関わらず、日焼け止め、帽子、日傘、サングラスで紫外線対策をしっかりしましょう。

(3)顔をこすらない
摩擦が悪いと言われています。顔を触る習慣がないか。洗顔時に力を入れていないか見直しましょう。

[chat] まだ肝斑がでてない方、薄くて肝斑か判断できない方は美白化粧品を使用しておくとよいですね。
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まとめ

・肝斑は、レーザーや光治療(IPL)の刺激で悪化する。

・肝斑には、トラネキサム酸の飲み薬とハイドロキノン、トレチノイン、ビタミンCの塗り薬の治療が主流。

・肝斑とそばかす、老人性色素斑などのシミと一緒にできている場合があり、肝斑があることを知らないで、レーザーや光治療をした場合、かえって悪化する場合もあるので気を付ける。

・肝斑に間違えやすいADMというアザがあり、それには肝斑と違いレーザー治療が有効

・美白成分が入った化粧品も老人性色素斑のシミだけでなく肝斑予防に効果がある。肝斑がない若い人も肝斑があるアラフォー世代も予防のために美容液だけでも取り入れておいた方がよい。

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