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皮膚科(美容皮膚科)でシミ治療でのピーリングについて

病院でのピーリングってどんなもの?

ちょっと興味はあるけど・・・と思っている方へ書いたものです。

私は単に興味があったので、美容皮膚科のサイトをみて、まとめたものです。

病院でピーリングを行うことを推奨するものではなく、あくまでも好奇心を満足させるものとしてお読みください。

[mokuji]

皮膚科(美容皮膚科)でのシミ治療の種類

皮膚科(美容皮膚科)ではシミに効果ありとされている治療だけでも以下の9種類あります。
(1)レーザー治療、(2)ハイドロキノン、トレチノイン、ビタミンCの塗り薬、(3)肝斑治療のみではトラネキサム酸の内服薬(4)光(IPL)治療、(5)イオン導入 (6)ケミカルピーリング、(7)医療機関のみの販売が許されているドクターズコスメ、 (8)光治療と組み合わせでRE(高周波)治療、(9)光治療と組み合わせて超音波導入(HIFUハイフ)があります。これらを単独または組み合わせて治療に使用されます。
※(8)RE治療と(9)超音波導入は主にシワ、たるみの治療に使います。

シミ治療で、(1)~(5)の治療法は別記事をご覧ください。ここでは、ピーリングについてシミ治療の観点から紹介します。
(1)レーザー治療
(2)ハイドロキノン
(4)光(IPL)治療
(5)イオン導入

ピーリングの記事を読む前に注意!
アラフォー世代が悩むシミのタイプである「老人性色素班」と「肝斑」の治療にはレーザーやハイドロキノンの治療法が主流です。1~3か月に治療は終わり、シミ消しの一般的な治療法です。肝斑があると、肝斑はレーザーを照射すると悪化することがあるので、内服薬や別の治療法が必要になり注意が必要です。

シミを消すには、レーザーやハイドロキノンです。今回紹介するピーリングは主にニキビやニキビ跡などの治療で使われることが多いです。肌全体をキレイにする結果、薄いシミなら効果あるという程度なので、「皮膚科にはいろいろな治療法があるんだな~」という軽い気持ちで読んでいただきたいです。シミ消しのためだけに皮膚科でピーリングを受けることを勧めているわけではありません。ニキビ跡や小じわ、くすみなどの複合的な肌の悩みがある方は選択肢の一つとして参考としてお読みください。光治療やイオン導入のように定期的に通う覚悟をもった方が良いでしょう。

いろいろ調べた結果、個人的意見として、「シミが消えたらいいな~、肌もきれいになったらいいな~」と軽く悩む程度の人なら、自宅で自分の肌の調子をみながら、月に1~2回自宅用の軽めのピーリング用の洗顔や化粧水でケアすることを始めるのがよいと思います。

皮膚科でピーリングを受けるのは、皮膚科に行かなければならないくらいのニキビやニキビ跡などがある人は選択肢のひとつとして考えてみてもいいかもしれません。皮膚科のピーリングは効果が高い分、以前より改善されているものの、副作用やトラブルを抱えることもあるので、よく考えてから始めましょう。

年をとったから、ターンオーバーが遅いから、強い薬剤などを使って角質取ってしまおうと安易に考えるのではなく、ターンオーバーが遅くならないよう生活習慣や食生活なども見直してみましょう。
自宅でのピーリングについて
美白になれる食べ物について

皮膚科でのピーリング(どのようなもの、効果、頻度、料金、副作用・注意点)

ピーリングとは

 ピーリングとは滞りがちになっているターンオーバーを適正なサイクルに戻すように古い角質をとって細胞の新陳代謝を促す方法です。

28日周期で肌が生まれ変わるのが理想的です。その生まれ変わりの周期のことをターンオーバーといいますが、年をとるにつれてターンオーバーの周期は長くなっていきがちです。細胞が生まれ変わりが遅いとシミやしわ、 はりなどの肌老化が起こってきます。

自宅やエステで弱いピーリング剤を使って、お肌のケアをする事もできます。皮膚科では、肌の状況に合わせて、専門的にピーリングを施す治療があります。今回は皮膚科でのピーリングの治療法であるケミカルピーリング、レーザーピーリング、についてまとめました。

皮膚科と自宅用、エステのピーリングの違いは?

皮膚科の方がダンゼン効果が高いです。人によって、症状も違いますし、皮膚の角質層の厚さも違うので、薬剤を使い分けや塗布時間、強弱を考えて治療します。また、イオン導入やニキビの場合は抗菌薬なども処方されることもあり、より効果の高い治療を行うことができます。

エステではハーブピーリングという植物(ハーブ)などの天然成分を使用して行うピーリングもあります。天然成分を使っているせいか、値段は高めです。ハーブの種類やセットの施術内容により値段は1回1~5万円で回数が必要なことも多く、アフターケア用の化粧品があったりと高額になりがちです。しみというよりニキビやニキビ跡が顔中にあり、皮膚科でも効果がない場合に選択肢の一つとしてという感じでした。費用対効果はどうなのかな?と意見が分かれるところです。

美容目的なら自宅やエステでもできます。治療目的をエステでやるのは違法です。ピーリング全般や自宅でできるピーリングについてはこちらを見てください。
自宅でできるピーリング

ピーリングの効果は?どんな人におすすめ?

ターンオーバーが活性化されるので、肌全体が若返ります。ニキビ治療で抗菌薬などの一般的な治療法で効果がみられない時などに使用されることが多いです。その他、ニキビ跡や色素沈着、毛穴の引き締め、薄めのシミ、小じわなどに効果があります。背中や体のニキビやニキビ痕などにも効果があります。

ピーリングはいつまで通院の必要があるの?頻度や回数は?

1回では肌がツルツルになり、くすみが少しとれたという効果はありますが、1回だけで終わりではなく、少なくとも3~5回、症状によっては10回以上受けるものと思った方がよいでしょう。

皮膚科の方針、その人の肌質、症状により多少変わりますが、頻度は、ニキビ、毛穴、ニキビ痕、シミ、肝斑には一般的に2~4週に少なくとも5回以上治療を受ける必要があります。治療目的が達成できたら、2〜3ヶ月に1回くらいメンテとして通う事で肌のよい状態が保たれます。

継続してピーリングを受けることで、コラーゲンが増えて毛穴や小ジワ、ニキビ痕にも効果が得られます。また、別記事で紹介したビタミンCなどをイオン導入することで、さらに効果を高めることができます。背中のニキビ跡やニキビにも効果ありますが、顔の皮膚と比べて厚みがあるので、回数も治療期間も顔より長くかかります。

ピーリングの料金は、保険適用なの?

保険適用外となってます。ピーリングの種類にもよりますが、1回5千~2万円程度です。それを最低5回は行うつもりで考えてください。また、ピーリングにプラスしてイオン導入などの別の治療も組み合わせるとより効果がでるので、余裕をもって予算を立てましょう。

ピーリングの副作用は?

その人の肌質や症状にもよりますが、施術後の数時間から1日くらいの赤み、皮むけ、乾燥、一時的にニキビが酷くなる、薄いカサブタができるなどがあります。それらが長引いたり、ひどい時は早めに相談してください。また、施術中に少しピリピリとすることもあります。

ピーリングがなぜシミにいいの?

溜まりすぎたメラニンをスムーズに排出できるからです。歳をとるにつれて、ターンオーバーの周期が遅くなっていきます。そのため、日焼けしてメラニンが肌を守った後も排出されず留まりシミなってしまうのです。

原理としては、シミを薄くするには、ハイドロキノンやビタミンCなどの美白有効成分を使用して、メラニンの生成を抑えつつ、ターンオーバーを促進して、留まっているメラニン色素を排出することで効果が高まります。ターンオーバーを促進する方法は、例えばトレチノインの塗り薬などいくつか方法がありますが、そのひとつにピーリングがあります。

ピーリング前に気をつける事

ピーリングは肌に刺激を与えてしまうので、ピーリング前日の顔そり、パック、スクラブ洗顔は控えましょう。また、口唇ヘルペスやとびひなど別に治療が必要な皮膚疾患がある場合はピーリングで悪化する場合があるのでできません。また、妊娠中、授乳中、傷あとが残りやすい人は事前に相談した方がよいです。

ピーリング後に気をつける事

角質層を剥がしてしまうので、肌が日焼けに弱くなっています。日光に当たらないようにする。低刺激の日焼け止めをしっかり塗るなど注意して下さい。顔そりやパックなども控えましょう。また、肌が乾燥しやすくなっているので、しっかり保湿しましょう。

低刺激の日焼け止めとは、紫外線散乱剤のみを使用したものでSPF20、PA++でなるべく石鹸で落とせるものです。紫外線錯乱剤のみ使用のものは「ノンケミカル」、「紫外線吸収剤不使用」「紫外線吸収剤無配合」、「紫外線吸収剤フリー」、「ノンケミカルサンスクリーン」と表示されています。
日焼け止めについて

皮膚科(美容皮膚科)にはピーリング方法もいくつかあります。上記に書いたとおり効果や回数などは皮膚科によりますが、だいたい同じです。だた、方法が違うと思ってください。

(1)ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは薬剤を肌に塗って古い角質を取って、肌の代謝を高めようとする方法です。

1980年代に欧米からきました。当初は法律の縛りがなく病院でなくても受けられたのですが、腫れや赤みなどでて、国民生活センターに苦情・相談がよせられ、、2000年6月には厚生省健康政策局医事課より「ケミカルピーリングは業として行われれば医業に該当する」と明言されています。90年代から200年始めまでは、ピーリングによる苦情や相談が多くありましたが、現在は法整備も整って以前よりも安心して施術を受けれるようになっています。

ケミカルピーリングに使用される薬剤は、「グリコール酸」や「サリチル酸」、最近では「アミノ酸」「乳酸」などがあります。

・グリコール酸
グリコール酸は他の薬剤より強めで、主にニキビ治療のピーリング剤として使用されていました。皮膚科では約20〜30%程度の濃度を使用します。
2016年7月に3.6%を超えるグリコール酸は劇薬に指定されていて、取り扱いが難しくなってきてます。グリコール酸以外の薬剤を使用する皮膚科も増えてきています。

・サリチル酸マクロゴール
サリチル酸(BHA)の強い酸にマクロゴールという基剤を合わせることによって、角質だけを取り除き、痛みや炎症などの副作用がほとんどなくしたピーリング剤です。ニキビ・ニキビ跡の効果が高いです。

・アミノ酸ピーリング
低刺激性で、乾燥肌や敏感肌の人でも治療しやすくなってます。アクネ菌の繁殖を抑える効果もあり、同時にニキビができにくい肌になります。ピーリング後は肌が乾燥しがちですが、その副作用も抑えられています。また、抗酸化力をもっているため、紫外線によるシミや肝斑、ニキビ゙に効果的です。従来のケミカルピーリングに比べ、はるかに低い刺激で十分なピーリング効果を得ることができます。

・乳酸(ラクト)ピーリング
肌に刺激が少なく、マイルドなピーリング剤です。保湿や美白に優れています。

グリコール酸?フルーツ酸?リンゴ酸?AHAって?
皮膚科のHPやドラッグストアなどで販売されているピーリング剤をみると、○○酸とかAHAとかあってよくわからないと思います。AHA(アルファヒドロキシ酸)はフルーツ酸とも呼ばれていて、グリコール酸、リンゴ酸、乳酸の総称です。果物など自然の食物に含まれている成分なので、フルーツ酸とまとめて呼ばれています。

例えば、高濃度は劇薬に指定されてしまったグリコール酸はサトウキビやパイナップル、玉ねぎなどに含まれています。また、リンゴ酸ならリンゴ、乳酸ならサワーミルク、シトラス酸なら柑橘類に含まれている酸です。

【参考】グリコール酸の劇薬指定について
http://jerf.or.jp/pdf/about_glycolic_asid.pdf
平成28年7月1日に公布された「毒物及び劇物指定令の一部を改正する政令(平成28年政令第255号」について←3.6%を超えるグリコール酸は劇薬ということ。
http://www.nihs.go.jp/mhlw/chemical/doku/tuuti/H280701/20160701tuuti.pdf

(2)レーザーピーリング(カーボンピーリング)

シミというより、毛穴やニキビでお悩みの方向けのピーリング法です。カーボン(炭素、炭のイメージ黒色のもの)をピーリングする箇所に塗り、レーザーを照射するピーリング方法。毛穴の開き、毛穴の黒ずみ、脂性肌、くすみ、小ジワ、ニキビなどに主に効果を発揮します。

毛穴につまっている黒ずみや余分な角質や老廃物を、毛穴の中まで塗り込んだカーボンとともにレーザーを当てて弾き飛ばすことでピーリング効果を得られ、それと同時にレーザーが真皮に届くので、真皮でコラーゲンが生まれるのを促進して、肌にハリがでて、毛穴も引き締めます。

ダウンタイムはほとんどなく、直後から化粧・洗顔が可能です。1回でも多少効果はありますが、定期的に5回以上は継続して治療を行う事をお勧められます。料金は1回1万円~3万円。これにはイオン導入やパックのもセットで含まれていたり、オプションになっていたりと病院で異なります。術後は特に日焼けには注意しなければなりません。

まとめ

・ケミカルピーリングは、古い角質を剥がして、ターンオーバーを促進するもの。その過程で、詰まった皮脂がとれ、ニキビの悪化を防ぐ。また、コラーゲンが生成されて肌全体が若返る。

・料金は1回5千円~2万円。1回ではなく、最低5回くらいはするつもりで治療を受ける。ビタミンCなどのイオン導入も一緒に行うとよい。

・施術後は日焼け予防、保湿に気をつける。シェービングなど肌への摩擦もなるべく控える。

・アラフォー世代が悩むシミ(老人性色素斑)や肝斑にも効くがピンポイントで治したいなら、レーザーやハイドロキノンなどの塗り薬、肝斑には内服薬が主流。肌全体的に美肌を目指すなら、ピーリングとイオン導入などで定期的に通うと効果がある。

<参考サイト>
公益社団法人日本皮膚科学会https://www.dermatol.or.jp/qa/qa25/index.html
公益財団法人日本エステティック研究財団 http://jerf.or.jp/

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